1966年、陳耀圻(Richard CHEN)監督はアメリカから台湾に帰国したばかりの頃、修士論文作品『劉必稼』(Liu Pi-Chia)を撮影する前に、国立台湾芸術専科学校に通い、美術と映画、そして登山をこよなく愛する黄永松(Huang Yong-song)、牟敦芾(Mou Tun-fei)、黄貴蓉(Huang Gui-rong)と知り合いました。陳耀圻は16ミリフィルムを持って新竹の五指山に同行し、彼らの青春、友情、道すがらの風景をモノクロのフレームに収め、彼らの芸術的野心、国民党党員しか奨学金を受けられない現実、ベトナム戦争に対する見解などを記録しました。
〈California Dreamin'〉という曲は映画を貫き、時代の退屈さを露呈するだけでなく、3人の若者の躍動感を描き出しています。また、その中の対話がさまざまな意味合いをかき立てたことで、この映画は単なる遠足の記録ではなく、精神的な漫遊でもあり、3人の青春の軌跡を思い起こさせながら、3人で映画を作るという夢が始まった証でもあります。 このフィルムはUCLAの教授のガレージに何十年も放置され、50年後にTaiwan Film and Audiovisual Instituteによってデジタル修復されました。