チャン・イン(張英)監督、名優リン・ユン(凌雲)主演のこの作品は、イソップ物語を映画化したもので、北投の山中で大乱闘を繰り広げ、台湾映画史上類を見ない自然風景と動物の着ぐるみがミックスした台湾語の映画です。若い世代の映画ファンからは「史上最もふざけた台湾映画」と絶賛されました。
物語は、静かな森の中で小動物たちが楽しそうに歌っていると、突然、血に飢えたオオカミの群れが襲いかかってくるところから始まります。しかし、森の英雄であるニホンジカは、ミスシカの気持ちを巡り、別の場所でオオツノジカと戦っていました。ニホンジカが慌てて戻ると、凶暴なオオカミに殺されたシカおじさんが、復讐してほしいと遺言を残していたのです。一方、周囲に愛されるミスシカを妬むキツネは罠を仕掛け、オオツノジカと手を組んで「ニホンジカは死んだ」とミスシカに嘘をつき、オオカミを連れてヤギおじいさんの縄張りに侵入してしまいます。混乱の中、ウサギとカメもレースを始め、森の中は大騒ぎ。果たしてニホンジカは彼女を救い、この森の危機を解決することができるのでしょうか。