台湾の絵本作家・リン・シャオペイ(林小杯)は、その名作『カタカタカタ おばあちゃんのたからもの』で台湾人作家として初めて産経児童出版文化賞(翻訳作品賞)を受賞しました。今回は、弦楽三重奏と物語の読み聞かせの組み合わせで、童心あふれる温かな音楽の旅へと観客を誘います。
音楽は親しみのある童謡から始まり、絵本に出てくるミシンの「カタカタ」「コトコト」という音を模した弦楽器の響きが、縫い物をする夜の静けさ、日差しのように柔らかい光、少女の好奇心を描き出します。
親子の絆、記憶、そして成長をテーマに声で紡ぐ物語を通じて、観客の皆さんの子ども時代の思い出や家庭の温もりを呼び覚まし、馴染みのあるメロディーに自分自身の物語を見つけてみてください。
(絵本の朗読は作家本人ではありません。)