「ママが言ってたんだ。夜が深くなると、トラババ(虎姑婆、虎のおばあさんの意)が出てくる。泣き虫の子どもは耳をかじられるんだって」
『トラババ』は、台湾の子どもたちが慣れ親しんできた物語。西洋の『赤ずきん』でオオカミが老婆に扮するように、『トラババ』では夜な夜な子どもをさらいにくる虎のおばさんが登場します。子どもにルールを守らせたり、早く寝かせたりするための“ちょっと怖いお話”でもあります。
今回は「 L'Enfant S. Physical Theatre」がこの物語を新たに身体表現、ダンス、観客とのインタラクションを交えたユーモアたっぷりのパントマイムで再解釈します。