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神と獣のはざまで:台湾ファンタジー文学と児童小説に見る魔魅のイメージ
講演

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内容紹介

講演者:邱常婷(チウ・チャンティン)


多様な民族が交錯する台湾では、民間伝承、原住民族の神話、地方の奇談など、豊かで独特な視点から描かれた物語が数多く存在します。現代のファンタジー文学や児童文学では、そうした要素を継承しつつ、新たな要素も取り入れられています。

本講演では、台湾の民間信仰、動物、妖怪にまつわる伝説を手がかりに、台湾ファンタジー文学や児童小説に描かれる魔魅のイメージについて考察します。

注意事項

・LINEで事前の申し込みが必要。予約はこちら→
・日本語⇔中国語の通訳がつきます。
・講演時間は約2時間(途中休憩なし)を予定しております。
・講演中の撮影・録画・録音はご遠慮ください。

クリエイティブチーム
邱常婷(チウ・チャンティン)

1990年春生まれ。東華大学華文所創作コース修士課程卒業。卒業後は友善書業合作社に勤務。現在は台東大学児童文学研究科博士課程に在学中。

これまでに、聯合文学小説新人賞最優秀賞、教育部文芸創作賞、金車(King Car)ファンタジー小説賞、林栄三文学賞などを受賞。また、文化部芸術新秀補助、青年創作補助などの支援を受けている。

また、『聯合文学』雑誌にて「最も期待される若手華語小説家20人」に選出されたほか、2024年フランス・リヨン第三大学の「光点プロジェクト」、英国セントラル・ランカシャー大学の台湾文化フェスティバルにも招かれた経歴がある。

著書には、『怪物之鄉』(中国語簡体字版権売却済)、『天鵝死去的日子(白鳥が死んだ日)』(2019年フランクフルト・ブックフェア台湾セレクション出展作品)、『夢之國度碧西兒(夢の国ビシエル)』(第41回小中学生推薦図書に選出)、『魔神仔楽園』、『新神』(2019年Openbook優良書賞を受賞・Books from Taiwanプロジェクトにて推薦される)、『哨譜』などがある。

2021年には『斑雀雨』で九歌年度小説賞を受賞。
最新作としては、長編ファンタジー小説『獣霊之詩』(第1回台湾書店大賞第2位に選出)や、児童小説『紅衣小女孩(赤い服の少女)』が刊行されている。