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鬼と神の声を聞く――歌詞から物語へ、文学が奏でる音
講演

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内容紹介

対談者:張嘉祥(チャン・ジャーシアン)× 朱宥勳(チュー・ヨウシュン)


張嘉祥は『夜官巡場』を創作の核とし、地域信仰や鬼神文化を台湾語による語りと融合させ、庄(日本の「村」に相当)に根ざした霊異的な世界観を構築しています。本講演では、長年「朱宥勳、歌詞を聴く」シリーズを制作してきた作家・朱宥勳と張嘉祥による対談を企画しました。「歌詞を文学の一形態として扱う」ことを出発点に、歌詞中の音のリズムや語りの手法、イメージ構成などについて語り合います。

さらに、「音」・「言語」・「地域文化」がいかにして台湾の現代妖怪文学の一部となっていくのかを探ります。地方怪談から音によるパフォーマンスに至るまで、台湾の地域文学はいかにして多様なメディアを通じ、鬼や神の物語を紡ぎ出していくのかを両氏が皆さんとともに考え、本展のテーマである「妖怪」と響き合うような対話を展開していきます。

注意事項

・LINEで事前の申し込みが必要。予約はこちら→
・日本語⇔中国語の通訳がつきます。
・講演時間は約2時間(途中休憩なし)を予定しております。
・講演中の撮影・録画・録音はご遠慮ください。

クリエイティブチーム
張嘉祥(チョウ・カショウ)

国立東華大学華文文学科卒業。
現在は台湾師範大学台湾文学研究科に在学中。嘉義県民雄出身。火焼庄の張炳鴻氏の孫。

文学創作や音楽制作、作曲、Podcastのパーソナリティなど多方面で活躍。庄尾文化音声工作室の代表者。また、台湾語インディーズバンド『装咖人Tsng-kha-lâng』のリーダーやPodcastの番組『台湾熱炒店』のパーソナリティも務めている。

2021年にはアルバム『夜官巡場Iā-Kuan Sûn-Tiûnn』をリリース。第33回金曲賞の最優秀新人賞にノミネートされた。台湾文化部より、2021年度青年創作奨励、青年芸術育成補助、言語友善環境および創作応用補助などが授与された。

著書には、『夜官巡場Iā-Kuan Sûn-Tiûnn』や『我城我鎮:走入台湾十二座小城的故事』(呉緯婷・張嘉祥ほか共著)などがある。

朱宥勳(シュ・ヨウシュン)

1988年生まれ。清華大学台湾文学研究科修士課程卒業。現在は専業作家として活躍。

著書は、『以下證言將被全面否認(以下の証言は全面否認される)』『學校不敢教的小說(学校では教えない小説)』『暗影』『作家生存攻略』『文壇生態導覽(文壇生態ガイド)』『他們沒在寫小說的時候(彼らが小説を書いていないとき)』などがある。