対談者:張嘉祥(チャン・ジャーシアン)× 朱宥勳(チュー・ヨウシュン)
張嘉祥は『夜官巡場』を創作の核とし、地域信仰や鬼神文化を台湾語による語りと融合させ、庄(日本の「村」に相当)に根ざした霊異的な世界観を構築しています。本講演では、長年「朱宥勳、歌詞を聴く」シリーズを制作してきた作家・朱宥勳と張嘉祥による対談を企画しました。「歌詞を文学の一形態として扱う」ことを出発点に、歌詞中の音のリズムや語りの手法、イメージ構成などについて語り合います。
さらに、「音」・「言語」・「地域文化」がいかにして台湾の現代妖怪文学の一部となっていくのかを探ります。地方怪談から音によるパフォーマンスに至るまで、台湾の地域文学はいかにして多様なメディアを通じ、鬼や神の物語を紡ぎ出していくのかを両氏が皆さんとともに考え、本展のテーマである「妖怪」と響き合うような対話を展開していきます。