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光織自然
展示

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内容紹介

「光織自然」は台湾の染織り文化にフォーカスし、植物染めの天然の色彩と職人の技を通して、自然からどのようにして染料を取り出し、台湾を象徴するクラシックな百色へと昇華させるかを探索したものです。

 

台湾の多様な植物と環境の生態、台湾特有種の植物や花の写真、色見本や色彩の進化の過程と職人の技術が織りなす自然と工芸の美しさの価値。台湾の山、水、風をクリエイションに取り入れた染織り現代アート作品は、職人たちがどのように自然から学び、染織りの技芸で世界に台湾の色彩や「生態系を信じる」という核心的な信念を伝え、持続可能な対話を持ち続けています。

『台湾色彩スペクトル』
内容紹介

台湾クラシック百色

 

台湾は天然染料資源が豊富です。陳景林と馬毓秀は40年前、台湾の「自然本色」の構築を目指し、調査・収集・実験を経て、台湾の伝統色を復元しました。10年間研究を続け、政府の補助を獲得したことにより、『台湾の色彩を訪ねて—台湾に生息する染料植物の調査と実験』プロジェクトをより体系的に実践できるようになりました。長年にわたる実験と分類により、台湾の天然染料システムを少しずつ完成させました。

 

天然色彩の応用のため、彼らは同時に技芸の復元とイノベーティブな応用を行いました。工芸技法は絞り染め、ろうけつ染め、型染め、絵染めといった工程まで網羅しています。長年にわたる研究や配合実験、技術の進化に伴い、多くの論文を執筆し、アカデミアと社会の両方で普及教育に注力することで、天然染色の文化創造的なプロダクトの発展に寄与しました。

 

天然染色の素晴らしさを広めるため、近年は色彩学、染色学、デザイン学といった異なる分野を融合させ、「台湾クラシック百色」プロモーションプランを立ち上げ、暮らしに応用可能な天然染色のデータベース構築を目指しています。

 

今後は政府が進める「美学教育」と連携し、天然染料資源の開発と応用を目標に、暮らしの美学を継続的に観察し、芸術的な表現活動を展開する予定です。

クリエイティブチーム
カラーリサーチ|天染工房 Tennii Natural-Dyeing Co.,Ltd. external link external link

2024年国家工芸功績賞を受賞した染織家・陳景林と芸術家・馬毓秀が共同で設立した「天染工坊 Tennii Studio」は、研究がリードした製品デザインを通じて、地球に優しい天然染織を推進し、エコでグリーン工芸とファッションの実用価値を重視する天然染織工房。分解性の天然繊維と天然染料を使用して制作したファッショナブルなアイテムは、近年「台湾優良工芸品」と「台湾グリーン工芸」の認証を何度も獲得している。

『母なる台湾の河』
内容紹介

陳景林の『母なる台湾の河』は、天然の藍で棉布を染めた幅広の絞り染め作品です。彼は故郷を流れる濁水溪とその両岸の風景を題材に、台湾産の天然藍を染料に、さまざまな技法でこの独創的な藍染め画を創作しました。

 

天然染色は多くの国々で伝統工芸とされていますが、その多くはファッションやインテリアの装飾に用いられ、芸術創作の表現に使われることはほとんどありません。

 

もともと芸術家だった陳景林とその妻の馬毓秀は、編み織と天然染色の研究を始めたことで豊富な知識と技術を習得し、それらを用いて長年の芸術活動に取り組むうちに確立した独自性のある芸術スタイルが深く支持されています。

 

彼らの研究姿勢は厳格で、長期にわたる現地調査、研究、創作実験により強大なエネルギーを蓄積しました。ペンの代わりに針、顔料の代わりに染料を使って制作した作品は、繊細で重層的です。何百回も繰り返し縫われ、絞り染めが施されたこの作品は、「母なる河」への深い想いが投影されています。芸術家が生涯をかけて得た学びと完成を駆使して、台湾の大地への愛と敬意を染め上げています。"

クリエイティブチーム
染め・織りアーティスト|CHEN Ching-Lin

天染工房のアートディレクター・共同創設者。2020年、南投県政府より「天然染め」の伝統工芸技術保存者として登録された。専門は天然染色、繊維材料学、伝統染織り刺繍工芸、色彩学など。南瀛賞グランプリ、民族工芸賞織物部門二、三等賞、文化部文化協会勲章などのほか、2024年には国家工芸功績賞を受賞。『大地の華ー台湾天然染色事典』、『染織編繡巧天工』など著書多数。

『回遊』
内容紹介

『回遊』は島の景観における水の循環を描いています。雲、雨から河川、潮間帯(ちょうかんたい、潮の干満により干上がったり海の中になったりする場所)を経て、最後には海へと戻っていく、島で暮らす人々と環境の間のダイナミックな関係を描いています。


藍で染めた布輪で構成された円形の構造は、水の状態と自然界の循環を象徴し、繰り返される労働のサイクルと重ね合わされた時間の痕跡に呼応しています。

クリエイティブチーム
ファイバーアーティスト|YANG Wei-Lin external link external link external link

ファイバーアーティスト。国立台南芸術大学・応用芸術修士課程修了。第4回国家工芸賞の最優秀賞を受賞したほか、2013年の瀬戸内国際芸術祭をはじめとする数々の国際展に参加し、大規模なファイバーパブリックアートの制作を手がける。ファイバーを通して素材の特性や構造を探求し、自然素材から身の回りの既製品まで、ファイバーが持つ地方の特徴や文化的な意味合いを詩的な視覚言語に転換している。

『染織工芸の壁』
内容紹介

台湾の色彩を染める

 

天然染色とは、天然の染料から抽出した色素を用いて繊維や布地を染色する技法です。天然染料は大きく分けて鉱物染料、動物染料、植物染料の3種類があり、その中で最も種類が多いのは植物染料です。使用後に容易に分解され、無毒な天然染料は、色彩も豊富で温かみがあり、耐久性に優れています。自然で有機的、生命力にあふれた、環境に優しい工芸です。

 

「光織自然」は台湾の天然百色の起源を再編成したもので、芸術家が長期にわたり台湾各所を訪れ、大自然から採取した素材から色素を抽出し、実験を重ねることで、台湾の植物が備える原色を探し出しました。重ね染めを繰り返し、さまざまな色に染め上げた布を系統立てて選別することで染色スペクトルを形成。実験結果を記録することで台湾の色彩の宝庫が完成しました。さらに工芸分野のフィールドワークを行い、技芸の分類、体系的な教育と芸術の実践を通じ、多くの人々を天然染色へと導きました。彼らは暮らしの中で創作を行いながら、染色実験と探究を日常化し、何度も染めを繰り返すことで新たな色を生み出しました。その出合いが華麗に輝き、生命の厚みが積み重なり、多くの人々の暮らしを芸術的な色彩で彩っています。

クリエイティブチーム
カラーリサーチ|天染工房 Tennii Natural-Dyeing Co.,Ltd. external link external link

2024年国家工芸功績賞を受賞した染織家・陳景林と芸術家・馬毓秀が共同で設立した「天染工坊 Tennii Studio」は、研究がリードした製品デザインを通じて、地球に優しい天然染織を推進し、エコでグリーン工芸とファッションの実用価値を重視する天然染織工房。分解性の天然繊維と天然染料を使用して制作したファッショナブルなアイテムは、近年「台湾優良工芸品」と「台湾グリーン工芸」の認証を何度も獲得している。

ファイバーアーティスト|YANG Wei-Lin external link external link external link

ファイバーアーティスト。国立台南芸術大学・応用芸術修士課程修了。第4回国家工芸賞の最優秀賞を受賞したほか、2013年の瀬戸内国際芸術祭をはじめとする数々の国際展に参加し、大規模なファイバーパブリックアートの制作を手がける。ファイバーを通して素材の特性や構造を探求し、自然素材から身の回りの既製品まで、ファイバーが持つ地方の特徴や文化的な意味合いを詩的な視覚言語に転換している。

関連プログラム
  • 日時
    8 / 2 (土) - 8 / 20 (水)
    10:00 - 18:00

    ※8月8日・9日・15日・16日は、夜間に非公開イベントがあるため、展示「台湾スペクトル」は17:00で終了いたします。予めご了承ください。
  • 会場
  • 費用
    入場無料