B3-4

ユニットD|記憶の残光
VR上映

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内容紹介

「記憶が正確に保存されず、歴史が完全に語られることがないとき、私たちはいかにして過去とともに生き、未来にそれを伝え続けることができるのか」ーー「記憶の残光」では、陳芯宜(Chen Singing)監督が答えのない問いに答えようとしています。これは過去へのまなざしであり、未来への手紙でもあります。

 

陳芯宜監督と振付家の周書毅(Chou Shu-Yi)が共同創作した『未来に残された残像』は、架空の「生前記憶保存サービス」を出発点に、ダンス、映像、VR技術を織り交ぜ、身体と意識を呼び起こそうとします。一方、『去れぬ者たち』は、観客を白色テロの犠牲者の命の現場へと導き、届くことのなかった遺書を通して、歴史は現在の知覚体験となり、まだ癒されていない集合記憶と遭遇します。

注意事項

【ご予約と注意事項】

1. 本プログラムは完全予約制(無料)となっております。ご鑑賞の前日までに、LINE公式アカウントよりご予約をお願いいたします。

2. 12歳未満のお子様は視力が発達段階にあるため、ご鑑賞は12歳以上の方を推奨しております。

3. 上映15分前までに、LINEの予約画面をご提示のうえ、受付をお済ませください。

4. 各回の上映開始から5分を過ぎますと、ご入場いただけません。その際、現場のキャンセル待ちの方が代わりにご入場される場合がございます。どうぞ時間に余裕を持ってお越しください。

5. 観覧前にスタッフまたは説明映像の指示に従い、機器を正しく装着してください。機器の破損を防ぐため、丁寧にご使用ください。

6. ユニットDは、立ち見でのご鑑賞を推奨しております。座って鑑賞をご希望の方は、上映前に係員へお申し出ください。

7. 多くのメガネはヘッドマウントディスプレイに装着可能ですが、より快適なご鑑賞のためにコンタクトレンズのご使用をおすすめします。

8. 最適な鑑賞体験のため、字幕のない作品もございます。上映時には中国語・英語・日本語のセリフの翻訳資料をご用意しております。

9. めまいを起こしやすい方は、ご自身の体調を十分ご確認のうえでご参加ください。上映中に体調不良を感じた場合は、目を閉じて休憩するか、手を挙げてスタッフにお知らせのうえ、VR機器を取り外していただくようお願いします。なお、他の上映回への振替対応はできかねますので、ご了承ください。

10. ご参加いただくことで、主催者によるあらゆる形式での撮影・録画に同意したものとみなされます。撮影・録画された素材は、主催者チームにより無償で使用される場合があります。

11. 上映スペース内への飲食物の持ち込みは禁止とさせていただきます。また、携帯電話などの電子機器は、上映の妨げにならないようマナーモードまたはフライトモードに設定してください。

12. 天災や停電、その他一時的なトラブルにより上映や機材の動作が不可能な場合は、体験を中止させていただくことがあります。予めご了承ください。

13. 主催者は、本プログラムに関する最終的な修正、変更、解釈を行う権利を有します。

作品一|『未来に残された残像 Afterimage for Tomorrow』
内容紹介

台湾|VR360|2018|カラー|20分

 

★2019 富川国際ファンタスティック映画祭

★2019 サンドボックス・イマージョン・フェスティバル

★2019 ニューイメージ・フェスティバル

 

「生前記憶保存サービスでは、3つの思い出を選択することができます。このサービスは人生の終わりに神経細胞を刺激し、それらを可視化させます。記憶を記録する時間は、マッチ一本が燃え尽きる時間です......」

 

目、耳、鼻、舌、体、意識で受け取った記憶は、言葉、絵、音、映像として保存されます。私たちは記憶の断片を介して特定の時間に戻ることができ、時間と空間が歪んだり重なり合ったりしますが、その記憶は必ずしも信頼できるものではありません。 『未来に残された残像』は、陳芯宜監督と振付家の周書毅が共同で創作・演出し、ダンスを通して記憶の語りえない部分を表現します。残像とは、物体が消えてから0.1秒から0.4秒の間、人間の目が保持するイメージのこと。私たちが今創り出しているイメージや記憶は、未来にどれくらい保持されるのでしょうか?

クリエイティブチーム
監督|CHEN Sing-Ing external link

台湾の映画監督。 ドラマ、ドキュメンタリー、VR、テレビシリーズなど幅広い分野で活躍し、多くの動画や劇場のサウンドトラックも手がけています。 マジックリアリズム的な手法で現実世界の不条理を浮き彫りにするのを得意とします。作品はスムーズで展開が速く、しばしば厳しい構成の中で繊細で濃密な感情や人物描写を見せています。 ベルリン映画祭、金馬奨、釜山映画祭、山形映画祭、台北映画奨、高雄映画奨、台湾国際ドキュメンタリー祭など国内外の映画祭にノミネート、受賞経験があります。

配給|高雄市映画館 Kaohsiung Film Archive external link external link external link

台湾南部の映画産業を推進する高雄市映画館は、「産業革新」「教育振興」「プログラムキュレーション」に取り組む重要機関。台湾におけるXR産業を育成し、VRクリエイターに全方位のリソースを提供し、台湾初の「VR体感劇場」を設立し、台湾と海外から優れた作品を厳選して上映している。

毎年10月に開催される高雄映画祭は、台湾三大映画祭のひとつであり、国際短編映画部門とXR部門を有する国際映画祭。なかでも『XR DREAMLAND』は、アジア最大のXRイマーシブ映画祭であり、世界中からトップクリエイターが集い、世界でも重要なXRの交流の場となっている。

配給|THE WALKERS FILMS

映像クリエーターの陳芯宜によって設立され、映画、ドキュメンタリー、テレビシリーズ、VRなど、さまざまな分野にまたがる映像制作を中核としています。様々な分野のアーティストとの長年の交流と協力の中で、多様な映像作品や分野横断的なアート表現を発展させてきました。2022年、VR作品『去れぬ者たち The Man Who Couldn't Leave』がヴェネチア国際映画祭イマージョン部門で最大の栄誉である、最優秀体験賞を受賞。VR作品『雲在兩千米』、長編映画『樹人』などの制作が進行中。その他の作品としては、ドキュメンタリー映画『行者』、『ビッグ・テント-想像力のシェルター』(大帳篷-想像力的避難所)、実験的短編映画『恍惚と凝視の練習』、テレビドラマシリーズ『四階の天国』、VR360映画『未来に残された残像 Afterimage for Tomorrow』、『去れぬ者たち The Man Who Couldn't Leave』などがあり、これらの作品はヴェネチア映画祭、ロカルノ国際映画祭、アムステルダム・ドキュメンタリー国際映画祭、金馬奨、台北映画祭、台湾国際ドキュメンタリー映画祭など、国内外の映画祭でノミネートまたは受賞しています。

配給|Funique VR Studio

Funique VR Studio は、8K VR映像コンテンツ技術を持つ業界大手プロバイダーであり、制作と投影のためのワンストップ・ソリューションを提供。 エンターテインメント、教育、スポーツイベント、VR配信のコンサートを専門とするFunique VRは、ミリメートル的なマクロやパノラマのスキャン、XR技術に優れ、究極のバーチャルリアリティ体験の実現に努力しています。 ヴェネチア国際映画祭に6年連続でノミネートされ、2022年にはイマーシブ部門で最優秀賞を受賞したほか、サンダンス映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭、高雄映画祭などの世界中の映画祭で評価されている。

作品二|『去れぬ者たち The Man Who Couldn't Leave』
内容紹介

台湾|VR360|2022|カラー|35分

 

★2023 ニューイメージ・フェスティバル 写真部門特別賞・観客賞

★2022 ヴェネチア国際映画祭イマーシブ部門 最優秀体験賞

★2022 高雄映画祭VR部門 VR360 ナラティブ賞

 

 

『去れぬ者たち』は、台湾の白色テロで犠牲になった多くの人々の経験を組み合わせ、届くことのなかった遺書を媒介として、歴史と時間を旅します。VRの没入型体験を通して、この負の歴史や人物への異なる世代の共感を呼び起こします。白色テロ犠牲者のクンボー(坤伯)によるナレーションを通じて、観客はかつて政治犯が勾留されていた緑島の蝋人形展示場へと足を踏み入れます。坤伯の案内で、まるでタイムトンネルのように、1950年代の坤伯と友人のアーチン(阿青)の物語を追体験することになります。彼らはまるで時の中で凍りつき、約束を守りながらその場を離れることができず、物語を語り継ぐことのできる人々を待っているようです。

クリエイティブチーム
監督|CHEN Sing-Ing external link

台湾の映画監督。 ドラマ、ドキュメンタリー、VR、テレビシリーズなど幅広い分野で活躍し、多くの動画や劇場のサウンドトラックも手がけています。 マジックリアリズム的な手法で現実世界の不条理を浮き彫りにするのを得意とします。作品はスムーズで展開が速く、しばしば厳しい構成の中で繊細で濃密な感情や人物描写を見せています。 ベルリン映画祭、金馬奨、釜山映画祭、山形映画祭、台北映画奨、高雄映画奨、台湾国際ドキュメンタリー祭など国内外の映画祭にノミネート、受賞経験があります。

配給|国立人権博物館 National Human Rights Museum

台湾の国立人権博物館は、アジアで初となる、史跡をそのまま活用して権威主義体制下における人権侵害の歴史を解説する博物館。台湾における人権の発展を物語る歴史的な場所でもある。管轄施設に白色テロ景美記念園区、白色テロ緑島記念園区、安康接待室などがある。
本館は、多くの政治的犠牲者の傷ましい記憶を保存し、権威主義統治時代の文物の収集・所蔵、記録の研究、展示、教育、国際交流を推進するとともに、過去に人権侵害が行われた「不正義遺跡」として、台湾の民主主義と自由、正義の大切さを強調している。

共同配給/制作|THE WALKERS FILMS

映像クリエーターの陳芯宜によって設立され、映画、ドキュメンタリー、テレビシリーズ、VRなど、さまざまな分野にまたがる映像制作を中核としています。様々な分野のアーティストとの長年の交流と協力の中で、多様な映像作品や分野横断的なアート表現を発展させてきました。2022年、VR作品『去れぬ者たち The Man Who Couldn't Leave』がヴェネチア国際映画祭イマージョン部門で最大の栄誉である、最優秀体験賞を受賞。VR作品『雲在兩千米』、長編映画『樹人』などの制作が進行中。その他の作品としては、ドキュメンタリー映画『行者』、『ビッグ・テント-想像力のシェルター』(大帳篷-想像力的避難所)、実験的短編映画『恍惚と凝視の練習』、テレビドラマシリーズ『四階の天国』、VR360映画『未来に残された残像 Afterimage for Tomorrow』、『去れぬ者たち The Man Who Couldn't Leave』などがあり、これらの作品はヴェネチア映画祭、ロカルノ国際映画祭、アムステルダム・ドキュメンタリー国際映画祭、金馬奨、台北映画祭、台湾国際ドキュメンタリー映画祭など、国内外の映画祭でノミネートまたは受賞しています。

共同配給/制作|Outland Film Production

2015年7月、映画監督の林仕肯(Lin Shih-Ken)によって設立された「邊境映象藝文有限公司 Outland Film Production」は、文化的意義と市場性のある高品質な映画の制作に取り組んでいる。2022年にはヴェネチアのVenice Gap-Financing Marketに『青春の反抗 Who'll Stop the Rain』が入選。第79回ヴェネチア国際映画祭のイマーシブ部門では製作・共同プロデュースを手がけたVR作品『去れぬ者たち The Man Who Couldn't Leave』が最優秀体験賞を受賞。

  • 日時
    8/11(月) 15:00(日本語)

    8/12(火) 10:30(英語)

    8/13(水) 12:00(英語)

    8/14(木) 13:30(英語)

    8/15(金) 15:00(日本語)

    8/16(土) 10:30(日本語)

    8/17(日) 12:00(日本語)

    8/18(月) 13:30(日本語)

    8/19(火) 15:00(日本語)

    8/20(水) 10:30(英語)
  • 会場
  • 費用
    入場無料(ただいま予約受付中)