B3-2

ユニットB|記憶の風景
VR上映

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内容紹介

「記憶の風景」は、アニメーションとVR仮想現実が交わり、記憶・感情・存在状態という3つの知覚領域を構築することで観客を映像の深層へと導き、現実と主観の間の没入型体験を展開します。

 

『浮光童夢』は、台湾の写真家・劉安明(Liu An-Ming)の古い写真を出発点として、まるで穏やかなタイムトラベルのように、アニメーションを通して1960年代の五溝水エリアのイメージを再構築。『クローゼット』は、ストップモーション・アニメーション、2D・3Dアニメーションの技法を組み合わせ、観客をクローゼットの中に閉じ込め、コミカルな構図でジェンダー・アイデンティティとトラウマの解体という心理的な旅へと誘います。『彼岸』は、台湾のランドスケープと建築にインスパイアされ、震災後の夢の世界をフィクション化し、光と闇、生と死という曖昧な境界を探求し、観客を崩壊後の漂流に直面させます。

注意事項

【ご予約と注意事項】

1. 本プログラムは完全予約制(無料)となっております。ご鑑賞の前日までに、LINE公式アカウントよりご予約をお願いいたします。

2. 12歳未満のお子様は視力が発達段階にあるため、ご鑑賞は12歳以上の方を推奨しております。

3. 上映15分前までに、LINEの予約画面をご提示のうえ、受付をお済ませください。

4. 各回の上映開始から5分を過ぎますと、ご入場いただけません。その際、現場のキャンセル待ちの方が代わりにご入場される場合がございます。どうぞ時間に余裕を持ってお越しください。

5. 観覧前にスタッフまたは説明映像の指示に従い、機器を正しく装着してください。機器の破損を防ぐため、丁寧にご使用ください。

6. ユニットB『彼岸』の映像には、強い点滅や激しいフラッシュ効果が多数含まれています。
妊娠中の方、心臓ペースメーカーをご使用の方、てんかんと診断された方またはその疑いがある方、精神・身体の状態に不安のある方、頭部に重度の外傷歴がある方や大手術の経験がある方、飲酒されている方、または医師から鑑賞を控えるよう指導を受けている方は、観覧をご遠慮いただくか、慎重にご判断ください。

7. 多くのメガネはヘッドマウントディスプレイに装着可能ですが、より快適なご鑑賞のためにコンタクトレンズのご使用をおすすめします。

8. 最適な鑑賞体験のため、字幕のない作品もございます。上映時には中国語・英語・日本語のセリフの翻訳資料をご用意しております。

9. めまいを起こしやすい方は、ご自身の体調を十分ご確認のうえでご参加ください。上映中に体調不良を感じた場合は、目を閉じて休憩するか、手を挙げてスタッフにお知らせのうえ、VR機器を取り外していただくようお願いします。なお、他の上映回への振替対応はできかねますので、ご了承ください。

10. ご参加いただくことで、主催者によるあらゆる形式での撮影・録画に同意したものとみなされます。撮影・録画された素材は、主催者チームにより無償で使用される場合があります。

11. 上映スペース内への飲食物の持ち込みは禁止とさせていただきます。また、携帯電話などの電子機器は、上映の妨げにならないようマナーモードまたはフライトモードに設定してください。

12. 天災や停電、その他一時的なトラブルにより上映や機材の動作が不可能な場合は、体験を中止させていただくことがあります。予めご了承ください。

13. 主催者は、本プログラムに関する最終的な修正、変更、解釈を行う権利を有します。

作品一|『浮光童夢 Childhood Revisited』
内容紹介

台湾|VR360|2021|カラー|10分

 

★ 2022 東京短編映画祭 バーチャルリアリティ部門 佳作賞

★ 2022 ロサンゼルス映画賞 LAFA 最優秀バーチャルリアリティ賞

★ 2022 富川国際ファンタスティック映画祭

 

 

屏東出身の著名写真家、劉安明(Liu An-Ming)の映像作品を元に制作された『浮光童夢』は、写真をVR映像に変換し、鑑賞者を1960年代の屏東県萬巒郷の五溝水集落へとタイムスリップさせ、昔懐かしい風景を蘇らせます。

 

作品で描かれるのは、大武山麓の泉に湧き出る真珠のように美しい泡が、水草や生き物を育む、幼い頃の記憶を運ぶ長い川の様子です。 澄んだ水は子どもたちの笑顔を映し、水草や小魚が絡み合って作り出す風景は、この地で暮らす台湾客家が何世代にもわたり守ってきたもので、水源地は今でも変わることなく輝いています。

クリエイティブチーム
監督|CHANG Wen-Chieh external link

映像とイマーシブ体験を専門とするビデオおよびニューメディアクリエイター。2016年に「Oready Innovation Lab Inc.」を設立し、VRやARなどニューメディアの応用を探求し、国際的なブランドとの合作でイマーシブ体験を創造。作品はアジア・アカデミー・クリエイティブ・アワード、iFデザインアワード、A'デザインアワードで受賞し、オーストリアのリンツ・エレクトロニック・アーツ・フェスティバルに招待された。

配給|Hakka Public Communication Foundation

2019年に設立された「Hakka Public Communication Foundation」は、ラジオ、インターネット動画、テレビ、映画、ニュースや客家書籍の出版サポートまで、伝統的なメディアやデジタルプラットフォームを通じて客家文化を発信し、客家文化の価値への理解を高めることを目指している。

配給|Oready Innovation Lab Inc.

作品二|『クローゼット Closet』
内容紹介

台湾|VR360|2020|カラー|6分

 

★ 2020 高雄映画祭 VR部門

★ 2020 第九回HPC NCHC 3D アニメーション・チャレンジ 準グランプリ

★ 2020 放視大賞 アニメーション部門 VRアニメーション 銀賞

 

 

『クローゼット』は、主人公の視点を表現するために360度パノラマアニメーションを使用し、コミカルな構図と組み合わせることで、パノラマアニメーションの表現の新たな可能性を追求しています。 没入型映像を通して、観衆は主人公の葛藤や心境の変化を体験することができます。

 

物語の主人公は、幼い頃から小さなクローゼットの中で暮らしてきた少年。その不自由な生活は、時間の経過とともに、彼にとって当たり前の現実となりました。大人になった彼は、自分の苦境を解決しようと心理学者に助けてもらうことにしました。 カウンセリングが進むにつれ、彼は自身の成長過程を振り返り、なぜクローゼットに閉じこもることを選んだのかを分析していきます。記憶が紐解かれるにつれ、クローゼットから出ようと試みた少年が家族や社会のプレッシャーで傷つくと同時に、無意識のうちに他者を傷つけてしまった幼少期の葛藤が描かれます。社会が同性愛者を受け入れるようになった今でも、不安や恐れは影のように当事者に付きまとい、脱却するのは容易ではないことを教えてくれます。

クリエイティブチーム
監督|LEE Hsin-Tien external link

台湾芸術大学マルチメディア・アニメーション学部・大学院を卒業後、フランスのゴブラン校で3Dキャラクターアニメーションを学ぶ。3Dアニメーターとしてイルミネーション(フランス)、サイエンスSARU(日本)に勤務し、多くの国際的なアニメーション作品に参加。 3Dアニメーションを主なメディアとし、様々なスタイルを融合させたユニークな映像表現を得意とする。

作品三|『彼岸 LIMBOTOPIA in VR』
内容紹介

台湾|VR360|2021|カラー|25分

 

★ 2023 メルボルン国際映画祭

★ 2022 Anifilm チェコアニメーション国際映画祭 最優秀VR体験賞

★ 2022 トライベッカ映画祭

 

『彼岸 LIMBOTOPIA in VR』は、謝文毅(Hsieh Wen-Yee)が制作したパノラマ没入型のVR体験です。『彼岸 LIMBOTOPIA in VR』というタイトルは、まるで時間が止まってしまったかのような架空の世界、つまりユートピアとユートピアの両極の間に浮かんだ停滞・絶望的な瞬間を意味します。現在の台湾が環境危機に直面する中、観客はモノクロームの世界で通行人となり、ミクロとマクロ、幻想と現実が融合したアニメーションの旅へと出発します。催眠的な映像と効果音が、夢と悪夢、抽象と破滅が交錯する境界地帯を描き出し、陰鬱で奇妙でいて魅惑的なイマーシブ体験を演出します。

クリエイティブチーム
監督|HSIEH Wen-Yee external link external link

WEN-E STUDIO のアートディレクター。建築デザインとXRアートの組み合わせを専門とし、作品は抽象的な心理スリルに焦点を当て、環境との間の緊張感を探求している。
作品は台湾、ニューヨーク、パリ、オーストラリア、ヨーロッパで上映。初のVR作品『彼岸 LIMBOTOPIA』は2022年トライベッカ映画祭にノミネートされ、アニフィルム・アニメーション国際映画祭最優秀VR賞を受賞。2024年には再びトライベッカ映画祭に招待され、『THE GREAT FILTER』と『INVISIBLE THEM』を上映。最新作『暗面』はプラハのART*VR、ジュネーブのGIFF、アムステルダムのIDFA DocLabにノミネートされ、ヨーロッパでプレミア上映された。

配給|WEN-E STUDIO external link external link

創設者でありアーティスティック・ディレクターの HSIEH Wen-Yee は、建築、空間デザイン、抽象的な心理スリラーの組み合わせを得意とし、独自のスタイルでハイクオリティなXRアート作品を制作。
スタジオは2022年に設立され、初作品『彼岸 LIMBOTOPIA』は国際的な評価を受け、ニューヨークのトライベッカ映画祭、パリ、チェコ、オーストラリアなどで上映された。2024年にはニューヨークのマーサー・ラボで『THE GREAT FILTER』、『INVISIBLE THEM』を上映し、最新作『暗面』はIDFA、GIFFなどのヨーロッパの映画祭にノミネート。 ダンスグループとのコラボレーションでもVR作品を制作し、超常的な意識をテーマに探求を続けている。

  • 日時
    8/11(月) 12:00(日本語)

    8/12(火) 14:00(日本語)

    8/13(水) 15:30(日本語)

    8/14(木) 10:30(日本語)

    8/15(金) 12:00(英語)

    8/16(土) 14:00(英語)

    8/17(日) 15:30(日本語)

    8/18(月) 10:30(英語)

    8/19(火) 12:00(日本語)

    8/20(水) 14:00(日本語)
  • 会場
  • 費用
    入場無料(ただいま予約受付中)